昭和の30年代後半のころ、現在のハウステンボスは広大な草原で、私たちは自衛隊跡と呼んでいた。 今は、その当時の見る影もなく、立派な施設のハウステンボスになっているが、実家からそこを見ると広大なススキ原が目に浮かんでくる。 この自衛隊跡は私たち…
ヘビってどうしてみんな苦手なのだろう。 そういう私もどっちかというと多くの動物たちの中では苦手な方になる。 調査の折、どうしても捕まえるためにしっぽを踏みつけることがあるが、口を開けて襲い掛かってくる。 噛まれたこともある。 ヘビからすれば、…
10月25日の土曜日、長崎女子短大の学園祭(弥生祭と呼んでいる)が開催された。 その際、私のゼミも参加し、「カエルの卒業式」を展示した。 ブログの4回目(カエルのひな祭り)と11回目(カエルの結婚式)に続いて紹介したいと思う。 カエルの卒業式全体図 …
今回はちょっと珍しい写真を頂いたので紹介したい。 長崎県で鳥の観察をされている日本鳥類保護連盟専門委員の村田さんからお借りしたイソヒヨドリの夫婦である(図1)。 村田さんは、長崎ケーブルテレビで制作されている『なんでんカフェ』で「四季鳥々」の…
長崎県でカエルの調査を始めてから50年以上になる。 自分でもよく飽きずに続けたものだと感心してしまう。 継続できたのは、自らのカエル愛というより、周りの圧力によるもの。 市や県からカエルに関していろんな委員を任され、いろんなことに答えていかなけ…
福山雅治さんの「クスノキ」という歌がある。 三王神社にある被爆クスノキのことが書かれている。 「我が魂は この土に根差し 決して朽ちずに 決して倒れずに ・・・・・」 本当に長崎の魂を込めたいい歌だなと思う。 何回も訪れた場所だが、福山さんの歌を…
十二支では最初に出てくるネズミ。 身近な動物ではあるが直接目にすることはあまりない。 その中で、みんなが知っているネズミの種名は「ドブネズミ」ではないだろうか。 聞いただけで不潔の代表みたいに感じるが、その姿を目にする事は稀。 それでも、町中で…
対馬を初めて訪れたのは1972年(昭和47年)の大学3年生の時である。 研究室のメンバーと先生の5~6名だったと思う。 博多港から朝の便のフェリーに乗り、壱岐を経て対馬厳原港へ7~8時間はかかった。 厳原から鶏知までバスに乗り、そこから歩いて小さな渓流…
昭和の30~40年代が私の幼少時代で旧大村藩領の宮村(現在の佐世保市南風崎町)という所に住んでいた。 その当時、私たち子どもはヘビのことを「ヘビ」という名称で呼んでいた気がする。 しかし、父母や周りの人は「くちなわ」という名称も併せて使っていた…
長崎県は日本一島の多い県である。 海上保安庁によると海岸線の長さが100m以上を島と定義しているらしい。 2023年の国土地理院の発表によると、日本には14,125の島があるそうだ。 長崎県は、1,479島あり日本一の島の数になる。 その中で、人のすむ島は60数島…
ヘビの話題が時々ニュースになることがある。 今回紹介するシロマダラもよく取り上げられ「絶滅危惧種の貴重なヘビが我が家の庭にいた」というニュースになる。 全国の多くの県で絶滅危惧種に指定されており、長崎県も同様である。 私もずっと珍しいヘビと思…
タゴガエルという名前のカエルを知ったのは大学に入ってからである。 卒業研究(卒研)の部屋として両生研を選んだ私は、いろいろな場所に両生類の採集に連れて行ってもらった。 4年生(1973年)の冬のこと「タゴ堀り」に行くという先生に連れていかれたのは…
1回目の東京オリンピックのころ我が家にテレビがきた。 そのころ見た番組で覚えているのは、ポパイ、名犬ラッシー、ララミー牧場などとともに「トムとジェリー」である。 今回、紹介するカヤネズミはネズミのジェリーにそっくり。 私にはそう見えるのだが、…
2017年7月のこと、3匹の冷凍標本が私のもとに送られてきた。 オキナワキノボリトカゲのようだが確認して欲しいとのことだった。 私は見たことがないトカゲ、図鑑で調べるとオキナワキノボリトカゲらしい。 専門家の先生に標本を送り「オキナワキノボリトカゲ…
今回は森の妖精「ヤマネ」について書いてみたい。 長崎のヤマネについては、かなりの時間をかけて調査したので、調査の過程と長崎のヤマネで分かったことを紹介したいと思う。 なお、この調査は、県自然保護課の許可のもとに実施したことを言っておきたい。 …
2018年6月30日、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は世界遺産として登録された。 その多くの構成資産の中に「外海の大野集落」がある。 集落内にある案内板には外海の石積集落景観として「近世から続く畑作を中心とした生業による集落景観。大野地…
2025年7月25日の金曜日、年齢的に最後と思う車の買い替えをした。 早速、26日に交通安全の祈願に行くつもりであったが、土日はお客さんが多いということで28日の月曜日となった。 信心深くはないのに、こんなことだけは非常に気になる性格のため、1日でも早…
アオガエルという名前、いいなと思う。 「ミドリガエル」ではなく「アオガエル」。 緑色に青という言葉を使うことが多い。 信号の色は赤と黄色と緑なのに、緑のことを青信号という。 考えてみると、緑なのに青虫、緑なのに青汁、緑色なのに青葉・・・・と挙…
アナグマという動物の名前、タヌキやキツネと違い一般的には馴染みがない。 アナグマという名前を言うと、長崎にもクマがいるのですかという返事が返ってくる。 そのたびに、なんでこんなややこしい名前を付けたのだろうと思ってしまう。 アナグマ(諏訪神社…
1993年9月末、6日間の男女群島調査の旅に出かけた。 長崎県から依頼された調査で、10名程度の調査団の一員に加えていただいたのだ。 当時、長崎南高校に勤務していたが、県からの依頼なので、学校負担金なしという条件で出張許可を頂いた。 憧れの夢の島。 …
平成の時代の最初ごろ、長崎県内各地の両生類や爬虫類の分布調査をしていたので、田んぼ付近を歩くことも多かった。 調査する時は、歩き回るだけでなく、できるだけ農家の人にカエルのことを聞くようにしていた。 ある時の平戸島調査の際、いつものように農…
長崎県ではほとんどの地域がイノシシの被害に苦しんでいる。 県本土は、都市部を除いてイノシシのいない場所はほとんどなくなった。 五島列島や平戸、対馬などの島々も同じ状況で、イノシシのいない島はないと言っていい状態である。 唯一、壱岐の島だけ例外…
ヤドリギ(宿り木)という植物、個人的な感想だが、いい名前だなと思う。 植物の名前というのは、その植物の特徴をつかんで名前が付けられているので味がある。 その点、カエルなどは、すべて、「なんとかガエル」。 味気ないなと思ってしまう。 長崎ケーブ…
ヘビの姿が美しいという思う人は少ないかもしれないが、今回紹介するのは本当に美しい。 そのヘビの名前は「タカチホヘビ」。 発見者の高千穂宣麿男爵に由来している。 基本的にヘビの場合は、文章の途中に写真は入れず最後のまとめることにしているが、今回…
「カエル」と聞いて、私達が普通に思い浮かべるのは、雨が降りそうになると鳴き出す「ニホンアマガエル(アマガエル)」ではないだろうか。 ニホンアマガエル(対馬市で撮影) 吸盤を持つこのカエルはどこにでも行くことができる。 台所や勉強部屋の窓の縁、…
キツネ(狐)は、タヌキと同様に里山を代表する有名な動物なのに、タヌキに比べると何か神秘的な神がかった動物のように感じる。 多くの人が、昔話に登場する姿を思い浮かべ、現在では、ほとんどいなくなってしまったのではないかと思っているようだ。 とこ…
動物の分布を調べていると不思議なことがたくさんある。 鹿児島県付近にしかいないヤクヤモリの発見もそのうちの一つである。 九州本島と近くの島々には5種のヤモリの仲間が生息している。 そのうちの4種が長崎県に分布しているのだ。 長崎県のヤモリ類の調…
オガタマノキという名前を知ったのは、40年ほど前、多良岳によく調査に行っていた頃だった。 車でいろいろな道を通っていると、日本一の巨樹オガタマノキという立て看板と矢印が示してあった。 植物にはほとんど興味がなかったが、何となく行ってみると、素…
ヌマガエルは長崎県で最も普通に見られる小型のカエルである。 水田が主な生息場所だが、乾燥に強いため、畑地・草原・河川敷などのいろいろな場所で生活できる。 長崎県内のどこででも、茶色の小さなカエルを見たら、ほぼヌマガエルと思ってよいだろう。 そ…
私は、長崎ケーブルメデイアの「なんでんカフェ」という番組の中で、「かえる先生のいきもの交遊録」という一つに関わっている。 月一本の出演で、17分程度の生きもの関係の生番組だが、高校教諭を退職した年からなので、15年続いている。 昨年からふた月に…