私の所属する「九州両生爬虫類研究会」を紹介したいと思う。 両生類や爬虫類に興味のある人が集まった学会である。 会員は100名ちょっとの小さな地方の学会だが、年1回の会誌発行と年1回の大会を開催している。 大会は九州沖縄山口9県の持ち回りで開催してお…
小さなモグラの仲間、「ヒミズ」について紹介しようと思う。 モグラ(長崎に生息するモグラはコウベモグラ)という名前は有名なのでみんな知っているが、その仲間のヒミズはほとんど知られていない。 ヒミズは、分類学的には、哺乳綱、トガリネズミ形目、モ…
先週はブログを書けなかった。 気にはなっていたのだが、なかなか書けなかった言い訳をしたいと思う。 実は、先週1週間、5回のカエルの授業や観察会を実施したためである。 昼の作業だから夜に書けばいいのにと思われるかもしれないが、この歳になると、夜に…
長崎県のカスミサンショウウオ(カスミ)の分布について述べてみたい。 県本土のカスミ分布調査は比較的たやすい。 冬季から春にかけてのちょっとした時間に、適当な水場に行き、卵のうを捜せばよいだけである。 もし、少し時期を逃しても、6月ぐらいまでは…
カスミサンショウウオについてはいろいろと調べたので書くことが多い。 3回に分けて書きたいと思う。 まず1回目は概要、2回目は調査(分布や方言)、3回目は歴史である。 現在、私の研究室には2匹のカスミサンショウウオ(カスミ)がいる。 名前は「カスミち…
ニホンヤマネ(ヤマネ)についてはケロ31でも掲載したが、今回、長崎ケーブルテレビでヤマネの番組を作るための取材に行ってきたので、そのようすを書いてみたい。 なお、ケーブルテレビでヤマネの番組を作るのは3回目になる。 私のヤマネ調査は、1993年から…
令和8年1月1日元旦、福岡県小郡市にある通称「カエル寺」に初詣に行ってきた。 ここ10数年の恒例行事である。 長崎にある我が家を朝8時に出発し、10時ぐらいに到着。 まだまだ、駐車場には空きがありゆっくりとした気分で参拝する。 カエル寺の存在を知って…
浦島太郎という昔話や童謡がある。 童謡の一番は、「むかしむかし浦島は 助けた亀に連れられて、竜宮城へ来てみれば 絵にもかけない美しさ」である。 この昔話の中の「助けた亀」のように、ウミガメを助けて保護しのちに放流する場面に立ち会ったので、今回…
鳥のことは全く分からないが、長崎ケーブルテレビで、「森きららで保護フクロウのようちゃん」という番組を作った。 2021年9月のことである。 保護されたフクロウの赤ちゃんを育てて放鳥するまでの物語である。 森きららには九十九島動植物園動物病院レスキ…
長崎ペンギン水族館は、ペンギンに特化した水族館で世界最多の9種類のペンギンを飼育展示している。 名前の通り、ペンギンが目玉の水族館だが、私は別の目的でよく通っていた。 それは、一般には公開されずバックヤードの大きな水槽の中にいたチュウゴクオ…
サンショウウオ(山椒魚)と聞くと、井伏鱒二が書いた短編小説「山椒魚」を思いだす人もいるだろう。 この小説の主役は特別天然記念物に指定されている有名なオオサンショウウオである。 体長1mにもなる世界最大級の両生類で中国・近畿地方が主な生息地だ…
昭和の30年代後半のころ、現在のハウステンボスは広大な草原で、私たちは自衛隊跡と呼んでいた。 今は、その当時の見る影もなく、立派な施設のハウステンボスになっているが、実家からそこを見ると広大なススキ原が目に浮かんでくる。 この自衛隊跡は私たち…
ヘビってどうしてみんな苦手なのだろう。 そういう私もどっちかというと多くの動物たちの中では苦手な方になる。 調査の折、どうしても捕まえるためにしっぽを踏みつけることがあるが、口を開けて襲い掛かってくる。 噛まれたこともある。 ヘビからすれば、…
10月25日の土曜日、長崎女子短大の学園祭(弥生祭と呼んでいる)が開催された。 その際、私のゼミも参加し、「カエルの卒業式」を展示した。 ブログの4回目(カエルのひな祭り)と11回目(カエルの結婚式)に続いて紹介したいと思う。 カエルの卒業式全体図 …
今回はちょっと珍しい写真を頂いたので紹介したい。 長崎県で鳥の観察をされている日本鳥類保護連盟専門委員の村田さんからお借りしたイソヒヨドリの夫婦である(図1)。 村田さんは、長崎ケーブルテレビで制作されている『なんでんカフェ』で「四季鳥々」の…
長崎県でカエルの調査を始めてから50年以上になる。 自分でもよく飽きずに続けたものだと感心してしまう。 継続できたのは、自らのカエル愛というより、周りの圧力によるもの。 市や県からカエルに関していろんな委員を任され、いろんなことに答えていかなけ…
福山雅治さんの「クスノキ」という歌がある。 三王神社にある被爆クスノキのことが書かれている。 「我が魂は この土に根差し 決して朽ちずに 決して倒れずに ・・・・・」 本当に長崎の魂を込めたいい歌だなと思う。 何回も訪れた場所だが、福山さんの歌を…
十二支では最初に出てくるネズミ。 身近な動物ではあるが直接目にすることはあまりない。 その中で、みんなが知っているネズミの種名は「ドブネズミ」ではないだろうか。 聞いただけで不潔の代表みたいに感じるが、その姿を目にする事は稀。 それでも、町中で…
対馬を初めて訪れたのは1972年(昭和47年)の大学3年生の時である。 研究室のメンバーと先生の5~6名だったと思う。 博多港から朝の便のフェリーに乗り、壱岐を経て対馬厳原港へ7~8時間はかかった。 厳原から鶏知までバスに乗り、そこから歩いて小さな渓流…
昭和の30~40年代が私の幼少時代で旧大村藩領の宮村(現在の佐世保市南風崎町)という所に住んでいた。 その当時、私たち子どもはヘビのことを「ヘビ」という名称で呼んでいた気がする。 しかし、父母や周りの人は「くちなわ」という名称も併せて使っていた…
長崎県は日本一島の多い県である。 海上保安庁によると海岸線の長さが100m以上を島と定義しているらしい。 2023年の国土地理院の発表によると、日本には14,125の島があるそうだ。 長崎県は、1,479島あり日本一の島の数になる。 その中で、人のすむ島は60数島…
ヘビの話題が時々ニュースになることがある。 今回紹介するシロマダラもよく取り上げられ「絶滅危惧種の貴重なヘビが我が家の庭にいた」というニュースになる。 全国の多くの県で絶滅危惧種に指定されており、長崎県も同様である。 私もずっと珍しいヘビと思…
タゴガエルという名前のカエルを知ったのは大学に入ってからである。 卒業研究(卒研)の部屋として両生研を選んだ私は、いろいろな場所に両生類の採集に連れて行ってもらった。 4年生(1973年)の冬のこと「タゴ堀り」に行くという先生に連れていかれたのは…
1回目の東京オリンピックのころ我が家にテレビがきた。 そのころ見た番組で覚えているのは、ポパイ、名犬ラッシー、ララミー牧場などとともに「トムとジェリー」である。 今回、紹介するカヤネズミはネズミのジェリーにそっくり。 私にはそう見えるのだが、…
2017年7月のこと、3匹の冷凍標本が私のもとに送られてきた。 オキナワキノボリトカゲのようだが確認して欲しいとのことだった。 私は見たことがないトカゲ、図鑑で調べるとオキナワキノボリトカゲらしい。 専門家の先生に標本を送り「オキナワキノボリトカゲ…
今回は森の妖精「ヤマネ」について書いてみたい。 長崎のヤマネについては、かなりの時間をかけて調査したので、調査の過程と長崎のヤマネで分かったことを紹介したいと思う。 なお、この調査は、県自然保護課の許可のもとに実施したことを言っておきたい。 …
2018年6月30日、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は世界遺産として登録された。 その多くの構成資産の中に「外海の大野集落」がある。 集落内にある案内板には外海の石積集落景観として「近世から続く畑作を中心とした生業による集落景観。大野地…
2025年7月25日の金曜日、年齢的に最後と思う車の買い替えをした。 早速、26日に交通安全の祈願に行くつもりであったが、土日はお客さんが多いということで28日の月曜日となった。 信心深くはないのに、こんなことだけは非常に気になる性格のため、1日でも早…
アオガエルという名前、いいなと思う。 「ミドリガエル」ではなく「アオガエル」。 緑色に青という言葉を使うことが多い。 信号の色は赤と黄色と緑なのに、緑のことを青信号という。 考えてみると、緑なのに青虫、緑なのに青汁、緑色なのに青葉・・・・と挙…
アナグマという動物の名前、タヌキやキツネと違い一般的には馴染みがない。 アナグマという名前を言うと、長崎にもクマがいるのですかという返事が返ってくる。 そのたびに、なんでこんなややこしい名前を付けたのだろうと思ってしまう。 アナグマ(諏訪神社…