長崎にはしっぽの変形した尾曲がりネコが多い。 都道府県別にみると尾曲がり猫の出現率が一番高いのが長崎県であり、79%を占めるという。 それで、尾曲がりネコのことを「長崎ネコ」と呼び、「長崎ネコ学会」という団体までできている。 ネコの集団(2016年…
小さいころウシガエルのことを食用ガエルと呼び、食べるとおいしいといううわさはあったが、食べたことはなかった。 カエルなどを食べようとも思わなかった。 初めて食べたのは教員になってからのことである。 初任の壱岐高校で生物部の顧問をしていた時の文…
長崎県にもリスがいることをご存知だろうか。 長崎市内ではなく、五島市福江島の一部と壱岐全島に普通に生息している。 さらに、島原半島でも生息が確認された。 島原半島の記録は、長崎県生物学会誌(2026年、No98)に安田氏らにより報告されている。 もと…
2026年7月19日と20日、壱岐市にある一支国博物館でカエルの講演会を実施した。 19日は一般の大人の人を相手に、20日は子供相手である。 メインは一般相手の講演なのだが、翌日の子供相手の方がお客さんは多く大盛況であった。 一支国博物館(壱岐市芦辺町) …
夏といえばセミ、筆者の勤める長崎女子短大の中庭にあるケヤキの大木はセミの宝庫であった。 7月になると、根元の土の中からたくさんの幼虫が出現し木に登っていく。 木の根元の土には、セミの幼虫がはい出た小さな穴が無数にある。 木の幹には抜け殻が数え…
今日は嬉しいことがあった。 川棚特別支援学校のカエルの授業でのことである。 写真は一枚も撮っていないので文章だけになるが読んでいただけたら幸いである。 授業対象は小学部3年生から6年生までの19名。 先生方やご父兄が10数名なので約30名ぐらいであ…
ニシヤモリ(その1)でニシヤモリの和名発表までのいきさつを書いてみた。 今回は、ニシヤモリ調査でお世話になった先生方を紹介したい。 ただ、6名とも一緒に写った写真がないので、関連するヤモリ類で代用したいと思う。 この傾向は我々にはありがちなこと…
2026年6月9日、雨模様の天気の中、長崎市深堀町にある菩提寺の大ソテツの取材に行った。 7月放送予定のソテツ番組作成のためである。 本殿の前にあるソテツは対になっており、見る者を圧倒する大きさであった。 ソテツは長崎市内いたる所に植えられている。 …
2026年4月、ニシヤモリの学名が記載された。 Gekko asahi である。 ニシヤモリについては記載者とは別に調査していたのでまとめてみたい。 私のライフワークなので、とても1回のブログでは書ききれない。 数回に分けて書いてみたいと思う。 第1回目はニシヤ…
長いブログ書きスランプから抜け出そうと身近な話題で一つ。 私は現在長崎女子短大幼児教育科に勤務している。 幼稚園や保育園の先生を育てる短大である。 短大なので2年間という短い期間だが、2年生では、週1回2コマ(3時間)のゼミの時間がある。 ゼ…
我が家の居間の一番いい席に鎮座しているカエルがいる。 「無瓢息災蛙(むびょうそくさいがえる)」である。 この蛙はある陶工の方から「この作品の第一号です」ということで頂いたもの。 いつも笑顔で、私たち老夫婦の生活を見守ってくれる。 無瓢息災蛙(…
5月の連休を過ぎると毎年楽しみな光景が見られる。 ニホンヒキガエル(ヒキガエル)の幼体の上陸である。 一般の方からも、「4月頃、近くの池に真っ黒いオタマジャクシがうようよ泳いでいるのを発見し、時々楽しんで見学に行っていた。ところが、5月初旬に…
今回は、カラス(烏)の番組を作った時に得た知識を書いてみたい。 この題材を選んだのは、昨日、トンビとカラスのけんかを見たからである。 1羽のトンビに2羽のカラスである。 明らかに2羽のカラスが優勢でしつこくトンビを追い回している。 じっと見てい…
長崎ケーブルテレビの私のコーナーでソテツの番組を作ることになった。 放送日は夏の予定。 私の世代は、ソテツ(蘇鉄)というとどうしても次のような歌を思い出してしまう。 赤い蘇鉄の 実も熟れる頃 加那も年頃 加那も年頃 大島育ち 田畑義男・三沢あけみ…
長崎の森にすむ野ネズミは、だいたいが2種類である。 人里近くの森にはアカネズミ、少し深い山になるとヒメネズミが生活している。 この分布にはきれいな境界線があるわけではなく、混在している場所も多い。 アカネズミは地表面を生活の場所としているが、…
私は長崎県のヘビの調査をしているが、本来、ヘビが苦手である。 その証拠に、予期していないときにヘビに出会うと、見た瞬間に数歩後ろに下がっているし、心臓はドキドキしている。 何人ものヘビ好きの人を知っているが、その人たちは見た瞬間に飛びついて…
カスミサンショウウオ(以下カスミ)は長崎県内各地に広く分布しており決して珍しい種ではない。 卵塊調査を実施すると県内各地の山際の水場ではかなりの確率で確認ができた。 しかし、普通に見られたカスミは、今では少しずつ減少しており、環境省、長崎県…
私の所属する「九州両生爬虫類研究会」を紹介したいと思う。 両生類や爬虫類に興味のある人が集まった学会である。 会員は100名ちょっとの小さな地方の学会だが、年1回の会誌発行と年1回の大会を開催している。 大会は九州沖縄山口9県の持ち回りで開催してお…
小さなモグラの仲間、「ヒミズ」について紹介しようと思う。 モグラ(長崎に生息するモグラはコウベモグラ)という名前は有名なのでみんな知っているが、その仲間のヒミズはほとんど知られていない。 ヒミズは、分類学的には、哺乳綱、トガリネズミ形目、モ…
先週はブログを書けなかった。 気にはなっていたのだが、なかなか書けなかった言い訳をしたいと思う。 実は、先週1週間、5回のカエルの授業や観察会を実施したためである。 昼の作業だから夜に書けばいいのにと思われるかもしれないが、この歳になると、夜に…
長崎県のカスミサンショウウオ(カスミ)の分布について述べてみたい。 県本土のカスミ分布調査は比較的たやすい。 冬季から春にかけてのちょっとした時間に、適当な水場に行き、卵のうを捜せばよいだけである。 もし、少し時期を逃しても、6月ぐらいまでは…
カスミサンショウウオについてはいろいろと調べたので書くことが多い。 3回に分けて書きたいと思う。 まず1回目は概要、2回目は調査(分布や方言)、3回目は歴史である。 現在、私の研究室には2匹のカスミサンショウウオ(カスミ)がいる。 名前は「カスミち…
ニホンヤマネ(ヤマネ)についてはケロ31でも掲載したが、今回、長崎ケーブルテレビでヤマネの番組を作るための取材に行ってきたので、そのようすを書いてみたい。 なお、ケーブルテレビでヤマネの番組を作るのは3回目になる。 私のヤマネ調査は、1993年から…
令和8年1月1日元旦、福岡県小郡市にある通称「カエル寺」に初詣に行ってきた。 ここ10数年の恒例行事である。 長崎にある我が家を朝8時に出発し、10時ぐらいに到着。 まだまだ、駐車場には空きがありゆっくりとした気分で参拝する。 カエル寺の存在を知って…
浦島太郎という昔話や童謡がある。 童謡の一番は、「むかしむかし浦島は 助けた亀に連れられて、竜宮城へ来てみれば 絵にもかけない美しさ」である。 この昔話の中の「助けた亀」のように、ウミガメを助けて保護しのちに放流する場面に立ち会ったので、今回…
鳥のことは全く分からないが、長崎ケーブルテレビで、「森きららで保護フクロウのようちゃん」という番組を作った。 2021年9月のことである。 保護されたフクロウの赤ちゃんを育てて放鳥するまでの物語である。 森きららには九十九島動植物園動物病院レスキ…
長崎ペンギン水族館は、ペンギンに特化した水族館で世界最多の9種類のペンギンを飼育展示している。 名前の通り、ペンギンが目玉の水族館だが、私は別の目的でよく通っていた。 それは、一般には公開されずバックヤードの大きな水槽の中にいたチュウゴクオ…
サンショウウオ(山椒魚)と聞くと、井伏鱒二が書いた短編小説「山椒魚」を思いだす人もいるだろう。 この小説の主役は特別天然記念物に指定されている有名なオオサンショウウオである。 体長1mにもなる世界最大級の両生類で中国・近畿地方が主な生息地だ…
昭和の30年代後半のころ、現在のハウステンボスは広大な草原で、私たちは自衛隊跡と呼んでいた。 今は、その当時の見る影もなく、立派な施設のハウステンボスになっているが、実家からそこを見ると広大なススキ原が目に浮かんでくる。 この自衛隊跡は私たち…
ヘビってどうしてみんな苦手なのだろう。 そういう私もどっちかというと多くの動物たちの中では苦手な方になる。 調査の折、どうしても捕まえるためにしっぽを踏みつけることがあるが、口を開けて襲い掛かってくる。 噛まれたこともある。 ヘビからすれば、…