先週はブログを書けなかった。
気にはなっていたのだが、なかなか書けなかった言い訳をしたいと思う。
実は、先週1週間、5回のカエルの授業や観察会を実施したためである。
昼の作業だから夜に書けばいいのにと思われるかもしれないが、この歳になると、夜にパソコンなど開こうとも思わない。
火曜日に長崎東高校の2年生の理系の学生相手にカエルの授業、水曜日は勤めている長崎女子短大のゼミ生をつれて相川湿地の観察会、木曜日は時津幼稚園でカエルの授業、金曜日は時津幼稚園の観察会、土曜日は長崎大学教育学部中学理科専攻の学生さんの観察会を連続して実施した。
ちょうどニホンアカガエルが産卵する時期なので、この時期に集中してしまうのである。
今後も2つ3つの予定が入っているが、メインの時津幼稚園が終わったので今は一息ついている。
この観察会については、他の機会に詳しく書くつもりなので、今回は、時津幼稚園の観察会のようすだけを紹介しておこうと思う。
観察会のようす(2026年2月6日、相川湿地にて)

野外観察会を実施しているのは、長崎市相川町にある相川湿地である。
この場所は、相川町の奥にある休耕田跡。
長崎市の所有になっている。
相川湿地の全体(2025年12月13日、湿地入り口付近から全体を撮影)

相川湿地は、相川町自治会が市の委託を受け管理しており、私も20数年前から野外観察会の場所として利用させてもらっている。
年間を通して相川自治会が草刈り等の整備を行っている。
私は毎年12月に多くのボランテイアにお願いし、湿地内に溝を掘り湿地全体に水がいきわたるような作業を行う。
今年度は、12月13日の土曜日に約40名の方に集まっていただき作業を実施した。
湿地整備作業のようす(2025年12月13日、10枚ある湿地の3枚を整備)

作業中の時津幼稚園の先生方(2025年12月13日に撮影)

整備後の湿地(2025年12月13日、川の水が入らないようにての作業)

整備後に川の水を引き込む(2025年12月13日、湿地全体に水がいきわたった)

その後、掘った水たまりにニホンアカガエルが産卵してくれるのを待つのである。
今年度は、最初の産卵が12月21日。
12月中に約100卵塊を数えた。
年が明けた1月中にも産卵は続き、約400卵塊になった。
そして、いよいよニホンアカガエルの卵塊の観察会である。
最初のニホンアカガエルの卵塊(2025年12月21日、少し古いので数日前に産卵)

湿地内のニホンアカガエルの雄(2012年2月7日、夜間調査で撮影)

ニホンアカガエルの卵塊(2026年1月15日、古い卵塊(汚れている)と新しい卵塊)

2月6日の金曜日、午前10時30分、時津幼稚園年長組の園児が湿地に出現する。
大きな声で「カエルの合唱」を歌いながらの入場である。
園児42名、職員7名の大人数である。
迎えるこちら側は、私と相川自治会の8名。
今回は、他にも長崎市市役所から2名、取材のためのNHKのカメラマンさん2名の参加があった。
この観察会のようすは、今週中に夕方のニュースで放映するとのことで楽しみにしている。
園児の観察会のようすを説明しておこう。
まずは、開会式。
前日に園の方でカエルの授業をしているのでカエルについての復習を行う。
それから、4班に分けてあぜ道からの卵塊観察。
あぜ道から卵塊を観察しているようす(2026年2月6日)

あぜ道から卵塊を観察しているようす(2026年2月6日)

その後、一枚の水田に集めて自由観察。
自由に動き回る湿地で卵塊を観察中(2026年2月6日に撮影)

卵塊との触れ合い(2026年2月6日、幼稚園の先生方が作ったハート池にて)

卵塊との触れ合いだけでなく湿地内を走り回るようす(2026年2月6日)

たくさんの卵塊があるので園児たちは楽しそうに触れ合う。
園の先生や自治会の方々などが見守る中、水の中にある卵塊を持ち上げる。
ニホンアカガエルの卵塊は柔らかいので園児が触るとバラバラになってしまうが、「本物に触れる」という原体験を味わってもらいたいので多少の犠牲はやむを得ない。
約40分、卵塊と触れ合いながら泥だらけになり、長靴の中が水浸しになる。
周りの大人は危険がない限り園児たちを見守るという感じで接する。
楽しそうな園児たちの姿(2026年2月6日に撮影)

園児たちを見ていると、70年ほど昔の自分の姿を思い出す。
農家に生まれたその頃の自分も泥だらけになりながら遊びまわったなあ思ってしまう。
自治会の方も同じような感じなのか笑顔で見守っておられたようだ。
最後は、閉会式。
園児のみんなから私と自治会の8人にお礼の言葉と手作りの記念品が渡された。
頂いたのはカスミサンショウウオの箸置き。
大事に使わせていただこうと思う。
時津幼稚園からいただいた今年の記念品(カスミサンショウウオの箸置き)

園児が帰った後の相川湿地は静けさを取り戻す。
多くの受難を受けたニホンアカガエルの卵塊たちもホッとしていることだろう。
この体験が原体験として心の中に残り、大きくなってから、日本の豊かな自然を保全しようと思ってくれればいいなと思う。
そして、これで令和7年度は終わったと安堵する。
自治会長さんと話をした。
「来年の今日まで、また1年間頑張ってみよう」と。