両生類

長崎県のカエルって何種類 ?

長崎県でカエルの調査を始めてから50年以上になる。 自分でもよく飽きずに続けたものだと感心してしまう。 継続できたのは、自らのカエル愛というより、周りの圧力によるもの。 市や県からカエルに関していろんな委員を任され、いろんなことに答えていかなけ…

対馬の固有種「ツシマアカガエル」

対馬を初めて訪れたのは1972年(昭和47年)の大学3年生の時である。 研究室のメンバーと先生の5~6名だったと思う。 博多港から朝の便のフェリーに乗り、壱岐を経て対馬厳原港へ7~8時間はかかった。 厳原から鶏知までバスに乗り、そこから歩いて小さな渓流…

森にすむカエル「タゴガエル」 

タゴガエルという名前のカエルを知ったのは大学に入ってからである。 卒業研究(卒研)の部屋として両生研を選んだ私は、いろいろな場所に両生類の採集に連れて行ってもらった。 4年生(1973年)の冬のこと「タゴ堀り」に行くという先生に連れていかれたのは…

洋風の名前を持つ「シュレーゲルアオガエル」

アオガエルという名前、いいなと思う。 「ミドリガエル」ではなく「アオガエル」。 緑色に青という言葉を使うことが多い。 信号の色は赤と黄色と緑なのに、緑のことを青信号という。 考えてみると、緑なのに青虫、緑なのに青汁、緑色なのに青葉・・・・と挙…

昔はこう呼んでいました「カエルの方言」

平成の時代の最初ごろ、長崎県内各地の両生類や爬虫類の分布調査をしていたので、田んぼ付近を歩くことも多かった。 調査する時は、歩き回るだけでなく、できるだけ農家の人にカエルのことを聞くようにしていた。 ある時の平戸島調査の際、いつものように農…

みんなの人気者「アマガエル(雨蛙)

「カエル」と聞いて、私達が普通に思い浮かべるのは、雨が降りそうになると鳴き出す「ニホンアマガエル(アマガエル)」ではないだろうか。 ニホンアマガエル(対馬市で撮影) 吸盤を持つこのカエルはどこにでも行くことができる。 台所や勉強部屋の窓の縁、…

分布を拡大する「ヌマガエル」

ヌマガエルは長崎県で最も普通に見られる小型のカエルである。 水田が主な生息場所だが、乾燥に強いため、畑地・草原・河川敷などのいろいろな場所で生活できる。 長崎県内のどこででも、茶色の小さなカエルを見たら、ほぼヌマガエルと思ってよいだろう。 そ…

お腹の赤は警告色-アカハライモリ-

井戸に棲み、井戸を守ることから名付けられたという『井守(いもり)』はれっきとした両生類。 家にすむ家守(やもり)の爬虫類とは違う。 両生類のアカハライモリ(平戸市で撮影) 爬虫類のニホンヤモリ(西彼杵郡長与町で撮影) 正式名称『アカハライモリ…

せせらぎの歌姫『カジカガエル』

梅雨の季節、田んぼではカエルの合唱が聞かれるようになってくる。 その歌声は「ケロケロ」「ゲロゲロ」「コロコロ」「モーモー」とさまざまだが、みなさんは渓流に生息する『カジカガエル』の鳴き声を聞いたことがあるだろうか。 渓流のカジカガエル(東彼…

幻のカエルになりつつある「トノサマガエル」

『トノサマガエル(殿様蛙)』、いい名前だなと思う。 その立ち姿は、背筋をピンと伸ばしてゆったりとした貫禄、本当に偉そうに見える。 まさに名前の通りだと感心してしまう。 サイズも体長10cm前後と大型でかっこいい。 近年はその大きさの個体を見ること…

古池や かわず飛び込む 水の音

松尾芭蕉の有名な俳句に「古池や かわず飛び込む 水の音」という句がある。 「かわず」とはカエルのことだが、カエルの調査をしていると句の雰囲気からカエルの種類が何となく分かってくる。 人が歩いてきた時、驚いて池にポチャンと飛び込むのは、多分『ツ…